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NetflixオリジナルSFドラマ「オルタード・カーボン」【フィリップKディック賞】


あらすじ

250年の眠りから覚め、新たな体でよみがえった犯罪者。

だが自由と引き換えに突き付けられた条件は、絶対的権力を持つ大富豪殺害の謎を追うことだった。

富を持つ者が永遠の命を手に入れ、貧しい者は捨て駒となる未来の世界。

かつて反乱に命をささげた男を、新たな闘いが待ち受ける。

作品概要

2018年2月2日からNetflixオリジナルとして配信が開始されたSFドラマで、同名サイバーパンクSF小説が原作となっています。

「オルタード・カーボン」は300年後の未来が舞台で、この世界では人間の心がデジタル化され、スタックと呼ばれる装置に保存した心を新しい身体(スリーヴ)に埋め込むことで、肉体を乗り換えることができます。

主人公のタケシ・コヴァッチは、元々は日本人と東欧人が植民した惑星の出身という設定ですが、肉体を乗り換えているのでスウェーデン人俳優のジョエル・キナマンが演じます。

タケシ・コヴァッチは新たなスリーヴにスタックを埋め込まれ、数世紀後の世界に生き返ります。

しかし、ローレンス・バンクロフトという資産家の殺人未遂事件の真相を追うことになり……というのが「オルタード・カーボン」の大まかなストーリーです。

この時点でSF好きにはたまらない設定ですが、製作総指揮を「アバター」のレータ・カログリディスが務めており、設定とストーリーだけでなく、映像も素晴らしいクオリティです。

 

リチャード・モーガンによる同名の原作小説はSFの文学賞フィリップ・K・ディック賞を受賞しています。

フィリップ・K・ディックといえば、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「ユービック」「流れよわが涙、と警官は言った」「追憶売ります」など数多くの作品を世に送り出した現代で最も重要なSF作家です。

「ブレードランナー」「トータル・リコール」などもフィリップ・K・ディックが原作となっています。

「オルタード・カーボン」の原作は、”「ブレードランナー」を超えるフューチャー・ノワールの傑作”とも称されるほどの、近未来SFサスペンスアクション超大作です。

「オルタード・カーボン」は上下巻、さらに、「ブロークン・エンジェル」「ヲークン・フェアリーズ」という続編も上下巻とある三部作なので、SF好きな方はぜひチェックしてみてください。

こちらはNetflixによる映像化に合わせて再出版された原作の英語のペーパーバック版です。

 

タケシ・コヴァッチ役のジョエル・キナマンは、「ロボコップ」、「スーサイド・スクワッド」「THE KILLING 〜闇に眠る美少女」の刑事役などで知られる人気俳優です。

また、資産家のバンクロフト役はジェームズ・ピュアフォイなど個性派キャストが揃ってます。

 

また、本作では日本の人気メタルダンスユニット、BABYMETALの「KARATE」という曲が使用されていたり、オープニング映像ではクレジットのキャストの文字が漢字に変化したりと、節々に日本文化に対するリスペクトが感じられます。

こちらの映像は作中で実際に「KARATE」が使用されているシーンです。

 

「オルタード・カーボン」は、世界感が壮大すぎて映像化は不可能と言われてきましたが、今回Netflixオリジナルとしてようやく映像化されるということでSFファンとしては待ちに待った作品です。

ストレンジャー・シングス 未知の世界」「The OA」「ブラック・ミラー」などのNetflixオリジナルSFドラマシリーズが好きな方はもちろん、「ブレードランナー」「ゴースト・イン・ザ・シェル」などのSF映画が好きな方にもぜひおすすめのドラマです。

原題「Altered Carbon」

制作:レータ・カログリディス

出演:

ヨエル・キナマン - タケシ・コヴァッチ

ジェームズ・ピュアフォイ - ローレンス・バンクロフト

マルタ・イガレータ - クリスティーン・オルテガ

クリス・コナー - ポー

ディーチェン・ラックマン - レイリーン・カワハラ

アトー・エッサンドー - ヴァーノン・エリオット

クリステン・レーマン - ミリアム・バンクロフト

レネイ・エリース・ゴールズベリイ - クェルクリスト・ファルコナー

レオナルド・ナム - ストロングホールド・コヴァッチ

ハーレイ・ロー - リジー・エリオット

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